2022.07.07
【開催報告】SPring-8・MLF両施設での測定実習による
第5回 放射光・中性子の連携利用に向けた合同研修会「小角散乱測定研修会」
高輝度光科学研究センター(JASRI)とCROSSは、SPring-8とMLFの横断的な利用促進の一環として、「放射光・中性子の連携利用に向けた合同研修会」を開催しています。本研修会では、昨年度に続き、今年度も「小角散乱測定」をテーマに取り上げ、両施設で実習を行いました。この実習では、各参加者が興味を持つ試料を持ち込んで測定を行いました。参加者は、4グループ11名でした。両施設で実習できる機会を設けた第3回以降、回を追うごとに参加希望者が増え、本研修会への関心が高まっていることを感じました。
2021年10月4日(月)には、SPring-8で小角散乱の座学とBL19B2ラインのX線小角散乱(SAXS)装置を用いた実習が行われ、2022年4月4日(月)には、MLFで中性子小角散乱に関する座学と実習が行われました(MLFの座学と実習は、当初2月10日に予定されておりましたが、コロナ感染拡大により、まん延防止等重点措置が適用されたため延期されました)。
MLFでの研修会では、初日の午前にTAIKANの副装置責任者である高田氏(原子力機構J-PARCセンター)により、MLFおよびTAIKANの説明と中性子小角散乱(SANS)の特徴を活かした研究事例の紹介が行われ、その後、2日目の昼まで2班に分かれて実習が行われました。TAIKANでは1ナノメートルから数10ナノメートルまでの広い長さスケールの構造を一度の測定で捉えることができます。この特徴を非晶質および微粒子の測定を通じて参加者に体感してもらい、また、有機・無機複合材料の測定では、重水素と軽水素の中性子散乱長の違いを活用したコントラスト変調測定が行われ、中性子散乱の特徴を実感してもらいました。また、実習以外の時間には、MLFの施設見学を行いました。
* 講 義 *
* 実 習 *
実習には、SPring-8の研修会で講義を行なって頂いた講師の先生、JASRIのスタッフにも参加頂き、測定手順のみならず、測定データの解析方法や解釈、さらに今後の研究計画などの議論を一緒に行って頂きました。研修会終了後も実験課題申請に向けて実験結果の議論を継続している参加者もおられます。新たな中性子利用者、中性子・放射光連携利用者になって頂くことを期待します。
コロナ禍という状況でしたが、講師の先生およびJASRIのスタッフにも参加して頂いたことで、充実したMLFでの研修会となりました。
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